WEB Engineer Architect Tips

WEBサービス開発における、技術やアーキテクチャ、ツールにテクニックなど……困ったときに思わずちょい見したくなるようなTips集です。

WordPressと個人サイトの移り変わり

はじめに

お久しぶりです、@tsuyoring です……実に1年近く振りの投稿ですね。
さて、実は今回の記事。WordCamp Tokyo2015リレーブログの10日目として執筆しています。

前回の投稿でもくもく勉強会に参加して以降、
そのコミュニティの圧倒的な熱量に魅せられ、加速度的にWordPressに傾倒しておりました。
今までの投稿と違い、今回は番外編として。
WordPress利用者の立場から個人サイトの移り変わりと思い出話をしてみようと思います。

1.無料WEBサイト作成サービス全盛期

Windows95が世に出て、パソコンと言うものが広く知られるようになって。
その後「フレッツISDN」で漸く個人の家庭が常時インターネット接続できるようになりました。
私が初めてインターネットに触れたのは1999年。
GaiaXが提供していた無料WEBサイト作成サービスから始めました。

この頃はGaiaXだけでなく、LYCOSInfoseekExciteなど様々な会社が
無料のWEBサイト作成サービスを提供していましたね。
ITバブルが弾ける前の時期で、運営側に不思議な熱気があったと記憶しています。

ユーザー視点でも、インターネットという未知の世界で
人々が自分の土地を持つような感覚を味わえるのが良かったのか、
ユーザーはユーザーでとても盛り上がっていましたね。

2.個人サイト・レンタルスペースの流行

一部のユーザーの中には、上記のような会社が作ったサービスだ
デザインや機能に不満を感じる人達も居ました。
彼らは個別にWEBスペースをレンタルし、独力でHTMLを記述してサイトを彩りました。
KENT-WEB」や「忍者ツールズ」の言葉に懐かしさを感じる人も多いのではないでしょうか。

3.CMS出現

個人サイトをもっと簡単に格好良く作りたい!簡単に更新したい!
というニーズに応えるように、CMSと言うものが出現しました。
そう、WordPress……ではなくて(^^;)
この頃の絶対王者Movable Typeでした。他に有名どころでは、国産品のtDiary
どちらも初期だけあってまだまだ荒削りでしたが、WEBの未来を感じさせるには十分な代物でした。

4.SNSの隆盛と個人ブログの吸収

2005年位からはSNSが流行出しました。
色々な種類のサービスが存在してはいたのですが、mixiの人気は凄まじかったですね。

これまでの個人サイト作成者が「自己表現としてサイトを作りたい」人達だけでした。
ですが、SNSの利用層はそこだけではありませんでした。そう、一般層を巻き込んでいったのです。
個人的には、日本におけるWEB利用のターニングポイントだと感じています。

そういった背景もあり、個人のネットユーザーのほぼ全てがそこに集まった感がありました。

5.有名ブログサービスの台頭と

SNSと同様にユーザー同士のネットワークを重視する・させるブログサービスが増えてきました。
アメブロLivedoorブログ、そして本サイトが利用しているはてなダイアリー
SNSのクローズな環境ではなく、もっとオープンに人々に情報を発信したい。
そんなユーザー達が飛びついたのがこういったサービスでした。

6.CMS回帰(現在)

時代は再びCMSに流れていっていると感じています。そして、その主役にいるのがWordPressです。
今までよりもより敷居が低く、簡単に、それでいて素敵なサイトを作ることが出来る。
その上、通常では出来ないことでも、プラグインを利用することで機能を追加することが出来る。

おわりに

私はこの20年近く、Webサイトを(個人として)作り・使い続けてきましたが、
もっとたくさんの人が自分を発信していける世界が来たら良いのに、と以前は思っていました。

インターネットが始まって、人々が気軽に発信をすることが出来るようになったけれど、
本当に発信できているのか?技術のある一部の人しかその恩恵を受けられていないんじゃないか?と。

その答えの1つが、WordPressだと思っています。
「More Publishing」(もっともっと、発信を。)WordPressの根本にある思想です。
今回のWordCamp Tokyo2015のキャッチコピーも、奇しくも「More Publishing」。

来週末、2015/10/31-11/01は、是非とも神田ベルサールに遊びに来てみてください(^^)